2009年8月5日水曜日

5日の体調/眼科初診

食事:完食
おやつに馬アキレス1本と乾燥馬肉少量
薬:夕食時にビブラマイシン1錠
レメディ:なし
えづく症状:なし
排泄:尿10、便1(夕) 状態良好
散歩:日中49分、夕方54分、夜35分


13時6分~13時18分
散歩 

13時25分
食事① 牛タン

15時2分~15時9分
散歩 

15時15分~15時55分
車で移動

~16時25分
散歩

16時27分~16時45分
診察待ち

~17時
診察第一部 問診と眼圧・涙量などの計測

~17時15分
散歩

~18時半
診察第二部 細隙灯顕微鏡検査・角膜染色検査

~19時9分
散歩

~19時40分
車で移動

19時45分~20時
散歩

20時5分
食事② 牛タン

22時28分~22時47分
散歩


初めての眼科へ行ってきた
そんな疲れもあってか、いつもほど散歩はしていないのに
疲れきっていた様子。

左眼涙の続き・・・/ トライアングル動物眼科診療室

MOCA、12.04kg。あれ?減ってる・・・


『診察の前に』

5月13日、最初に左眼の異変に気づいた日。
まずは涙の量ではなくて、目ヤニの発生だった。
http://basenji-moca.blogspot.com/2009/05/13.html

それから数日のうちに涙が溜まっていたりしたので、5月22日に掛かりつけ病院での初診。
http://basenji-moca.blogspot.com/2009/05/blog-post_22.html

大きな目ヤニの発生はその後なく、落ち着いた。
しかし、涙は溢れていることが多い。
掛かりつけ病院で処方されたティアローズ点眼の効果もなく、
勧められたサプリメントは抗生物質入で問題外。

結局、7月10日の診察でも状態が良くなっている兆しは見られず。
http://basenji-moca.blogspot.com/2009/07/blog-post_10.html
「全身麻酔での鼻涙管洗浄を行うか、このまま何もしないか」という選択になってしまった。

悩んだ結果、Netで見つけた眼科専門医に電話相談。
院長自らが電話応対して下さり、とても丁寧な解説だったので初診をお願いしました。

事前に今までの症状と使用した目薬、掛かりつけ病院での診察内容を時系列にまとめ、持参。
一通り読んでいただきました。


『第一部診察』問診・涙量検査・眼圧測定

若いDr.が担当でした。
とは言っても流石専門病院だけあって手際がいいです。
看護師さん1名のサポートを得て、今までに経験したことがないくらいスムーズに進行していきます。

眼圧は異常なし。
涙量は、右が24mm/1分で左が35mm/1分
平均値は20mm/1分
なので、右は大して気にならない程度なのですが、やはり左は多いことが判明。


『第二部診察』角膜染色検査・細隙灯顕微鏡検査

院長による診察でした。
こちらも看護師さん1名のサポートを得て、進められました。
人間の眼球検査と同じように、指定された場所に顎を乗せ、右眼と左眼を交互に医師がチェックしていきます。
まずは眼球に何もしていない状態で、次に蛍光染料を垂らした状態で、そして上下瞼をピンセットでつまんで油を出した状態で。
顕微鏡を通して診察しながら、同時に撮影もされているのです。
その映像は静止画だったり動画だったりするのですが、すぐ横のPCディスプレイでリアルタイムに確認できるので、飼い主も院長と同じものを見ていることになります。


『結果』

病名は、流涙症
原因は下記3点が考えられます。

1.涙の排泄の障害。

これは掛かりつけ病院でも確認されていましたが、涙が鼻に抜けていかない状態です。
右眼に蛍光染色液を垂らすと、右の鼻から染色液が出てきます。
しかし、左眼に垂らした染色液は、左の鼻からは全く出てきません。
やはり鼻涙管は詰まっているでしょう。

2.涙の貯留の障害。

画像をチェックすると、目頭だけでなく黒眼の下あたりからも涙が流れていることが判明。
量は目頭から流れているものほど多くないので私も気づかなかった・・・。

これは、通常瞬きの後には溜まっていた涙が広がるはずなのですが、MOCAはそれがありません
同じ場所に溜まったまま。
動画をスロー再生してMOCAの瞬きを確認してみると、上下の瞼が接触していません。
瞬き不全であることが確認できました。

更に、上下瞼の縁(というか内側?)にはマイボーム腺という油成分を分泌する腺があります。
その油が涙をはじくことによって涙は角膜上に保持されます。
しかし、MOCAは油成分の分泌が少なく涙をはじくことができず、
涙はこぼれて(流れて)いってしまうのです。

これらによって涙が眼球の表面に均等に広がらなくなり、その結果ドライアイになりやすく、古い涙が鼻涙管から排泄もされないので涙目になる・・・の繰り返し。


3.涙の過剰分泌。

これは第一部の診察で出た結果のとおり。
左眼の涙の量そのものが平均値を上回ってるということです。
なぜ過剰に分泌されてしまうのかと言うと、これは眼球の表面に痛みがあるからではないか?
との事。
撮影された画像で確認すると、黒眼の周りにある焦茶色部分が少し濁っています
これは肉眼ではわかりづらい程度なので重症ではないのですが・・・。
更にその外周である茶色部分に小さな点々がいくつか見られました
これも肉眼ではまず気づかないでしょう・・・。
SPK(点状表層角膜炎)というものだそうです
SPKになる原因は色々なのですが、これは痛みを伴う症状で流涙や結膜充血にもなるものです。

↓頂いたMOCAの眼球画像。











↓頂いた該当症状の解説。












『治療方針』

鼻涙管が詰まっているのは事実。
これは見えない部分であること、眼球に一切傷をつけずに行わなければならないことなので、やはり全身麻酔になるそうです。
(洗浄だけでなく、きっと検査などもして下さるのでしょう)
しかし、上記診察内容を見ると問題点は鼻涙管だけではありません。
というわけで、まずは内科的治療から行い、それで症状が改善されなければ鼻涙管の治療にしませんか?と。
2週間分の薬が処方されました。


『処方された薬』

点眼“ヒアレインミニ0.3” 
1日3~4回、1回1滴
主成分はヒアルロン酸ナトリウム。
保湿成分なので、眼の乾燥を防ぐ目的。











軟膏“タリビッド眼軟膏0.3% オフロキサシン眼軟膏” 
1日2回、1回1~2mm、点眼後15分以上あける
殺菌作用もあるらしいです。
これは油成分の補充目的。
眼瞼のマッサージも欠かさずに。











服用“ビブラマイシン” 
1日2回、1回1錠
瞼縁(内側)がちょっと腫れているので抗炎症作用がある。
Netで検索をしたら、脂肪を融解する作用があるのでマイボーム腺がつまった症例にも適切だそう。












『次回診察』

2週間後。
各種薬の効果が出てくれることに期待!


***


駐車場完備、完全予約制なので多数のペットに遭遇することもない。
診察&治療室と待合室は完全に分かれているため、獣医師の気配や他のペットの鳴き声のない落ち着いた場所で順番を待てるのも有難い。
目の前は大通りで交通量も半端じゃないので、ペットの脱走だけは要注意。

獣医師も看護師も皆さんとても優しくて、手際がよくて丁寧。
デリケートな部分を触診したりするので、これはとても大切なことだと思います。
院長自ら症状の説明をわかりやすく書いて下さるし、納得して病院を後にできます。

ちなみにアニコムは使用できますが窓口清算はできません。
驚いたことは、初診がホメオパシー専門医よりも高額だったこと。
しかし内容が伴っていたので決して高くは・・・いや、高かった。(笑)