2009年6月4日木曜日

フロントラインをどうするか。

5月1日に、フロントラインについての問い合わせをしました。
折り返しの回答を頂けることになっていましたが、行き違いなどなどがあり・・・
昨日やっとメールで回答を送ってもらいました。


【成分について】

『フロントラインには、フィプロニルを溶かすために、エチルジグリコールとエタノールが使用されています。』
この3つしか使用されていないそうです。

そして先月電話に出た女性がスットコだったようで、このような回答まできてしまいました。
『なお、フロントラインには、穀類及び乳製品由来のものは含まれておりません。』
このくらいわかるっつーの!(笑)
会話の流れで「獣医師に不耐を指摘されたり」とか「皮膚や消化器系が弱い」という話になっただけで、こちらから「フロントラインに乳製品などは含まれますか?」なんていう質問は一切していません!

『また上記以外、アレルギーに関与する成分は含まれておりません。』
ということだそうです。

現在MOCAが通っている2つの病院のうち、1つは普通にノミダニ駆虫薬としてフロントラインを勧めてきます。
もう1つの病院はフロントラインの使用は避けるように念をおしてきます。
それについて(推奨しないどことか使用を避けるようにと言っている獣医師がいるということを)どう考えるのかを聞いたところ、
『獣医師の2つの意見で困惑されているとのこと、お察し致します。
動物医薬品メーカーは、獣医師の先生が診察された結果下された判断を否定することはありません。
フロントラインプラスは動物用医薬品ですので、実際に診察して頂いた獣医師のご指示に従っていただきたいということになります。』
すごい無難な対応でビックリしました。


【傷口からの侵入】

安全安心を謳っているが、飼い主が手に怪我をしていた場合はそこに液体がつかないように配慮しなくてはならないと注意書きされています。
そこで、「もしペットの皮膚に傷があるのを見落として投与してしまった場合、問題はないのか?」を聞いてみました。
妊娠中や授乳期の犬や、生後8週齢からの子犬への投与でも安全が確認されているのなら問題ないはずだと思い、確認のつもりで聞いてみました。
有効成分であるフィプロニルおよび(S)-メトプレンは、哺乳類にはほとんど作用しないことが研究から明らかになっています。しかしながら、体表面に傷口がある場合は、その部位での疼痛などが起こる可能性があります。ノミ・マダニ駆除と、動物の痛みを天秤にかけて、もっともよい方法を獣医師に選んでもらってください。』
だそうです。
つまり、傷口から薬が入ってしまって疼痛になることはあっても安全ということ?
『哺乳類にはほとんど作用しないこ』ってことは、ある程度の症状は出ていそうじゃない?
(絶対に作用しません、と言い切っていないあたり。)


【投与量について その1】

フロントラインは体重別に量が決められています。
10kg未満(0.67ml)、10kg~20kg未満(1.34ml)、20kg~40kg未満(2.68ml)、40kg~60kg未満(4.02ml)、というように体重のランクが上がるごとに液体の量はほぼ倍になっています。
例えば10.5kgの犬は1回に1.34mlを使用することになりますが、それは19kgの犬と同じ量になります。
いくら安心とはいえ薬品ですから、必要以上に愛犬の身体に投与したくないという思いがあります。
(特に身体が弱い犬の場合)
そこで、開封後の保存はできないことを前提とした上で、「15kgの犬は間をとって約1ml、25kgの犬は約2ml、というような投与では全く効果はないでしょうか?」と聞いてみました。

『メーカーとしては、医薬品としての承認内容を守って頂くことをお願いしています。体重当たりの有効となる量は分かっていますので、理論的にはその量を投与して頂ければ効くことになりますが、承認外の使用をされて、効果がなかった場合にはメーカーとして責任が取れないということになります。』
だそうです。
思えばなんだか大雑把なわけ方ですよね。
強い薬なんだし、せめて5kg・10kg単位で量を決めてくれればいいのに。


【投与量について その2】

皮膚表面の皮脂層に広がっていく薬なので、「ペットの表面積や毛質(へアレス・短毛・長毛・剛毛など)は関係ないのか?」を聞いてみました。
『体表面積は10kg未満、とくに5 kg以下の場合は重要になってくると考えられています。』
・・・もう説明はなくなってしまいました。(笑)
バセンジーのような短毛ストレートの子と、(MOCAのお友達にいる)ブービエ・デ・フランダースのような長毛かつ剛毛の子では、もし体重が同じだったとしても広がり方に差が出ることは確実だと思うのですが。
素人相手にその辺までは説明してもらえないようです。


【最後に】

『繰り返しになりますが、ご愛犬の状況を獣医師とよくご相談になり、いろいろな要因を天秤にかけて
最良の方法をご選択ください。』
と無難に締められていました。
「上記薬品に対してアレルギーがない犬なら、おすすめです!今後も定期的に利用してノミダニ駆除してください!」と勧めてこはこなかった。
さすが、企業の問い合わせ窓口の責任者ともなると、上手くまとめてくるものですね。

まぁ、本当に安心なんだ~と納得できれば、獣医師と相談しながらの使用も検討のうちだったのですが(ノミダニ駆除できる確率はとても高いし)、今回いただいた回答で改めて使用は見送ることにしました。